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夏の帰省がチャンス?実家の相続・空き家対策を話し合おう

公開日:2025/07/09

カテゴリー:ブログ, ライフプランニング

今年は全国的に早い梅雨明けで八戸市がある東北北部も今週中には?明けそうな雰囲気です。
2025年もあっという間に折り返し、来月にはもうお盆をむかえますが、例年、お盆明けに空き家の処分についてご相談が増えております。
八戸市では県外就職する方も多く、相続により空き家になったご実家が放置されがちです。
帰省の際に空き家の処分についても考えてはいかがでしょうか?

1. なぜお盆の帰省が相続・空き家の話し合いに適しているのか

①家族・親族が集まりやすい

地方都市では相続人がそれぞれ別の地域に住んでいることが多く、家族全員が集まれるのはお盆やお正月くらいに限られるケースも少なくありません。
また、ご兄弟でもそれぞれの立場によって相続に関する考え方も様々で、電話やメールだけでは大事なところの話し合いが進まないことも多く、顔を合わせて話さないと、なかなか話が進まない場面も見られます。

②両親の健康状態や住まいの様子を確認できる

まだ、相続が発生していない状況でも離れて暮らしていれば、ご両親の健康状態やご実家の劣化状況などは電話では把握しきれない場合もあります。
いざ相続が発生したらどうするかを相続前にイメージする事で、相続人の負担が大きく変わります。

2. 話し合うべき5つのポイント

・実家を将来どうするか

相続により既に空き家になっている、あるいは将来空き家化が避けられない場合には、どの様に処分するかを考える必要があります。
相続人の誰かが住む・売却する・賃貸するなどの方法が考えられますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
相続人それぞれの考えもありますので、帰省を機会に話し合いが大切です。

関連リンク
▶相続した実家、どうする?空き家売却入門ガイド(第2回)

・誰が相続するのか

現金や預貯金など分割の簡単な財産は遺産分割協議がスムーズに行われることが多くトラブルになる事は少ないですが、実家などの不動産は分割が難しく、処分する際に共有者全員の意思が一致していなければ、容易に処分できません。
処分方針に合った遺産分割方法を考える必要があります。

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・管理、維持費の負担

空き家になった場合でも固定資産税は相続人に課税されます。
また、草刈りや建物修繕などの定期的なメンテナンスも欠かせません。特に相続人が近くにいない場合は、定期的に帰省して管理を行うか、業者に外注する事となります。
そういった維持管理に関する費用は相続人全員が負担するべきですが、事前に話し合っていないとトラブルになる事もあります。

・相続の対象はマイナスの財産も

相続の対象は現金や預貯金、不動産や有価証券などプラスの財産だけではなく、借金のようなマイナスの財産も含まれます。
プラスの財産よりマイナスの財産の方が多い場合は相続放棄といった手続きもありますが、相続放棄手続は、相続を知った時から3ヶ月以内という制限もあり、相続人が遠距離の場合、葬儀から相続財産の調査、相続放棄手続となると非常に忙しくなります。
相続発生前に財産の調査ができていれば、いざという時に安心して手続きを進めることが出来ます。

・いざという時の連絡など

最後の時を病院や施設で迎える場合は連絡がありますが、一人暮らしで家で亡くなられる場合も多々あります。
ご近所付き合いや近隣の親族が定期的に訪問してくれる場合は良いですが、今後、その様な関係性が希薄化していく中で、そこにだけ頼れない場合もあります。
警備会社や郵便局などが行っている「見守りサービス」を利用するといった手段もあります。

3. 話し合いを円滑に進めるコツ

・感情的にならず、現実的な視点で話す

相続人それぞれの立場が変われば、相続に対する考えもそれぞれです。特にお金のことが絡むと揉めてしまう事もしばしば。
話し合いの場で感情的になり喧嘩になってしまうと、以降、相続に関する話し合いも止まってしまいます。

・両親の気持ちを尊重する

相続発生前に相談が可能であれば、ご両親の気持ちを尊重する事が大切です。
また、事前に相談していてもいざとなれば揉めることもありがちです。相続係争は財産が少ない場合でも起こりますので、人生最後の意思表示として遺言書を作成してもらう事が最も無難です。

・専門家の意見を交えて中立的に進める

相続は人生で何回も経験するものではないため、不慣れな方がほとんどです。
財産に不動産があれば相続登記として司法書士、相続税が発生する場合は税理士、相続人間で争いが生じれば弁護士、場合によっては不動産鑑定士や土地家屋調査士など色々な専門家に相談が必要になります。
我々ファイナンシャルプランナーは、最初の相談窓口として状況を整理し、状況に応じた専門家につないでいきます。

まとめ

夏のお盆の帰省は、実家やご両親の状況を確認しながら、相続や空き家について現実的に話し合う貴重な機会です。
相続はある日突然訪れるもので、事前の準備ができているかどうかで、その後の対応や家族間の関係に大きな差が出ます。

実家を将来どうするか、誰が相続するのか、維持管理はどうするのか——家族全員で率直に話し合うことで、トラブルの防止にもつながります。
話しづらいテーマだからこそ、家族が集まるタイミングで時間をとってみてはいかがでしょうか。

よくある質問(Q&A)

質問回答
Q1. お盆に相続の話を切り出すのは気が引けます。良いきっかけの作り方は?世間話の延長で「最近、○○さんのところで相続でもめたらしい」など軽い話題から入るのが効果的です。
「お父さんお母さんの希望を聞いておきたい」といった前向きな姿勢で話すのもおすすめです。
Q2. 空き家の管理や処分について兄弟と意見が合いません。どうすれば?専門家(FP・不動産業者・司法書士など)を交えた話し合いがおすすめです。
中立的な第三者の意見があることで、冷静な判断がしやすくなります。
Q3. 実家が遠方で、今後の管理が心配です。どう対処できますか?空き家管理サービスの利用、地域の不動産会社による定期巡回、売却・賃貸といった方法があります。
また、自治体の空き家バンクや補助制度の活用も視野に入れてみましょう。
Q4. 両親が「まだ何も決めたくない」と話を避けます。どうすべき?無理に進めるのではなく、生活状況や今後の希望を聞くことから始めましょう。
エンディングノートや老後資金の相談など、相続以外のテーマから入るのも有効です。

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この記事を書いた人
佐々木 大地(宅地建物取引士・AFP〈日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー〉・住宅ローンアドバイザー)

青森県八戸市を拠点に、不動産売買・相続相談をサポートしています。

宅建士・FP資格を活かし、住宅購入・売却に伴う家計診断やキャッシュフローシミュレーションまでトータルでご提案。
地域密着の視点から、初めての不動産取引でも安心してご相談いただけるパートナーを目指しています。

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