築40年を超える住宅でも売却は可能です
本日、媒介契約をいただいてから成約まで約4ヶ月。ややお時間はかかりましたが、無事に中古住宅のお引渡しを迎えることができました。
今回の物件は築40年を超え、外装や水回りを含めたフルリフォームが必要な状態でしたが、それでも一定の反響をいただくことができました。
※今回のブログの内容はお客様との守秘義務に配慮し、物件の特定ができないよう所在地や価格などの情報は記載しておりません。
市場データが乏しいエリアでの価格査定の工夫
本物件は、駅や商業施設などの目印となる場所から離れた郊外エリアに位置し、地価公示地など公的な価格指標や近隣の売買事例も乏しい、いわゆる相場形成がなされていない地域にありました。
最終的には、最も近い地価公示地を基準としつつ、現地と地価公示地を複数回にわたって調査。そのうえで、本物件と周辺環境との「趣きの違い」や土地利用の実情など、通常の査定では加味しづらい要素も丁寧に整理し、実態に即した価格を算出いたしました。
契約条件の調整と買主様とのすり合わせ
今回の売買では、買主様とのご商談にあたり、引き渡し内容や設備の取り扱いなどについて、現地で複数回の調整を行いました。
その過程で若干の価格調整もありましたが、値引きありきの交渉ではなく、あくまで両者の希望を尊重しながら進めることができました。
最終的には、売主様・買主様それぞれが納得できる条件を整理し、その内容を契約書に明記することで、売買契約後のトラブルを未然に防止。
安心して取引を終えていただけたことに、私自身も大きな手応えを感じております。
「売れないかも…」と感じる前に、まずはご相談を
築年数が経過していても、現況・立地・地域のニーズによっては、思いがけない需要とマッチする可能性があります。
ただし、売却に至るには正確な価格査定が不可欠です。売主様・買主様双方が納得できる価格を導き出すことが、スムーズな取引への第一歩となります。
「古い家だから売れないだろう」
「郊外だし、買い手なんて見つからないかも」
そう思い込んでいた物件が、今回のように“新たな暮らしの場”として引き継がれる――そんなケースは、実は少なくありません。
築年数や立地条件だけで可能性を決めつける前に、ぜひ一度ご相談ください。
不動産の価値は、築年数や面積といった“数字だけでは測れない要素”にも支えられています。
無料相談・査定は、下記より承っております。
この記事を書いた人
佐々木 大地(宅地建物取引士・AFP〈日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー〉・住宅ローンアドバイザー)
青森県八戸市を拠点に、不動産売買・相続相談をサポートしています。
宅建士・FP資格を活かし、住宅購入・売却に伴う家計診断やキャッシュフローシミュレーションまでトータルでご提案。
地域密着の視点から、初めての不動産取引でも安心してご相談いただけるパートナーを目指しています。